中国税制史 元代の税制、包銀制と糸料 支配手法としての包銀制と絲料 以前昭和中期から後期にかけて、安部健夫氏、愛宕松男氏による元朝期における包銀制と糸料の研究がありました。当時元王朝が、支配下の漢民族から徴収した税の中で、とくに厳しく取り扱われたものとして、両氏はこの税法をあ... 2024.12.05 中国税制史
西洋中世後期からルネサンス ルネサンスと近世欧州の誕生 ルネサンスにとどまらない、新しい近世欧州の誕生 社会の構造分析として、中世末期の危機が終わり、ルネサンスと宗教革命の時代へと移行する中で、欧州社会構造は、第一次産業を基盤とした通商ネットワークと、活版製版誕生などの技術革命のもと、ゆっくりと... 2024.12.05 西洋中世後期からルネサンス
中国社会経済史 宋王朝における交子・会子などの初現について よく言われる、宋代の紙幣の誕生についての よりふかい理解へ 宋代における、約束手形(紙幣)の誕生において、もっとも最たる形として表れているのは、塩鈔と茶引であると思われます。 教科書にも、中国において紙幣が誕生したのは宋代であり、それ... 2024.12.05 中国社会経済史
近世ヨーロッパ 近世ヨーロッパの社会 近世ヨーロッパの社会像 ルネサンスから近世に入り、多くの王朝が、それまでの中世的王権の枠組みから、中央集権的な、近世王権システムへの変容を見ました。英仏王朝や、神聖ローマ帝国ハプスブルグ家のように、中央集権化は、ゆるやかに開始されたと考えら... 2024.12.05 近世ヨーロッパ
近世ヨーロッパ ヴァロワ朝からブルボン朝への移行(フランス王朝の動き) ヴァロワ朝からブルボン朝への時代的移行 ヴァロワ朝時代のフランスの諸問題が、ブルボン朝にはいって早急に解決されたとする見方は、あまり妥当ではありません。王の暗殺により幕を閉じたヴァロワ朝は、百年戦争の後、フランス王権の基盤を形成する時期と... 2024.12.05 近世ヨーロッパ
中国税制史 唐王朝の税制と経済 唐王朝の税制と経済 唐王朝において、当初租庸調により税収が行なわれていたことは広く知られています。安史の乱をさかいに、それは両税法へと変わります。 租庸調は、丁、すなわち一家の主を対象に賦税されていました。それが、両税法になって、戸、すなわ... 2024.12.02 中国税制史
中世ヨーロッパとキリスト教 中世テオクラシーの誕生 序章 中世テオクラシーの芽生え 中世ヨーロッパ社会権力論における教会勢力のあり方は、世界史におけるどのほかの地域とも違った、独特で強力なものとして理解されてきました。中世においては、キリスト教が民衆にいたるまでの信仰の対象とされましたが、そ... 2024.11.25 中世ヨーロッパとキリスト教
西洋中世前期 フランク王国の時代 はじめに ― フランク時代の時代構成 ― フランク時代は、一連のゲルマン民族移動の中で、古代ガリア地域に、ゲルマン族の一派フランク人が入植、あるいは進出した結果として生まれました。 初期、西ゴート人のかげにかくれていたフランク族は、クローヴ... 2024.11.25 西洋中世前期
西洋中世前期 ヨーロッパ中世前期の社会 はじめに ― 中世前期とはどう把握されるべきか ― 中世前期において、欧州世界は、フランク王国の三大分離から、周囲の異質的社会組織との領域的区分けの中で、大まかに西ローマ帝国の領域と類似した地域体としてその姿を見せ始めました。5 世紀から ... 2024.11.25 西洋中世前期